☆同業他者へのお願い

2016年2月 3日 (水)

1回にどれだけ哺乳できるかは重要ですが・・・(入院中)

1回哺乳量を褥婦さんに測定してもらうことってあると思いますが、新生児の体重や体重減少率や様々な要因を検討して、しっかり哺乳できているかどうかを評価すると思います。

勿論乳房の観察も欠かせません。
乳房が活気づいて来るといきなり1回哺乳量が増加しますからね。
それに連動するかのように、新生児のおしっこやうんちの回数も増えるし、日々の裸ん坊体重も上向きになってきますね。

そうすると、何となくですが、「ああ、やれやれ。直母確立が見えてきたし、これで一安心♪」的な雰囲気に助産師はなっちゃうし、そんな助産師を見てお母さんも安心されるのですが、気になることが一点!
直母で量が飲めたらそれでエエわけじゃないんです!

お母さんの乳首の傷、マシになってきているかな?
左右切り替えの際、新生児の口を離した瞬間、お母さんの乳首変形していないかな?
充分な量が哺乳できていたとしても、そういう新生児の哺乳力はまだまだ不安定なので、授乳の見守りは必要です。
助産師は張り込みの刑事さんじゃないから、直母の最中ずっと傍でガン見しなくてもいいけれど、外す瞬間だけはチェックしてね。
退院後に直母がガタガタになる新生児は、そういうトコロがきちんとチェックされていないことが多いから。

2015年12月27日 (日)

新生児にはすべきではない授乳スタイル。

ご自身のお子さんがどんなキャラなのかは、生まれて見(まみ)えなければ分かるものではありません。
特に、どうやら眠り王子・眠り姫系である可能性大であれば、自律授乳だけは何としても避けなくてはなりません。
俄かには信じ難いかもしれませんが、どんなに空腹でも眠ることが最優先事項という新生児がいらっしゃるのです。
おじいちゃんやおばあちゃんは、「そんな筈ない!新生児といえども赤ちゃんがおなかが空いているのに眠ってられるわけがない!」と、力説されるでしょうが、いらっしゃるんですなぁ、これが。(汗)

当然ですが、入院中は良くも悪くも助産師や看護師さんの目が光って(行き届いて?)いますので、授乳間隔が3時間以上空くことはまず無いでしょう。
また、母子異室やミルク育児推進病産院ですら4時間も5時間も授乳間隔が空くことはまず無いでしょう。
そりゃあまぁサービス的にお母さんの夜間の授乳が1回飛ばしになることがありますが、その分きちんと?看護師さんが新生児にミルク哺乳させてますから。(笑)

百歩譲り、自(みずか)らおっぱいをせがみ、授乳間隔が空き過ぎることが無い新生児であれば、自律授乳とやらを実践されても差し支えないかもしれません。
しかし、そうではない新生児、乳首を含めばホンの数口でフワフワと夢見心地になる新生児に自律授乳なんて絶対にしてはいけないのです!!!

入院中に、「おっぱいは標準以上に沢山出ている。」と助産師や看護師さんからお墨付きだったとしても、眠りこける新生児は、授乳回数が少なくなりがちですし、1回の授乳の質が低い(≒成長に必要な哺乳量が得られ難い)ことは間違いないのです。
おっぱいが沢山出ている=沢山哺乳できる・・・ではないのです!
困ったことに、そこが分かっていない方が多いです。

2週間健診を受けられる病産院であれば、退院後の発育ペースが不首尾でも、そこから巻き直してキャッチアップすることは可能ではあります。
しかし、まだまだ2週間健診は実施していらっしゃらないトコロの方が多いですからね。
授乳相談を受ける側の助産師も、安易に自律授乳を勧めないで頂きたいです。
自律授乳を希望される褥婦さんに遭遇しても、「少なくとも今はそういう時期じゃないのよね。」と窘(たしな)めて頂き、新生児の発育を阻害するような方向に導かないでくださいね。

2015年7月 5日 (日)

よく泣くからミルクに切り替えた方がイイの?(NICU入院時)

<ご相談内容>
この度第2子を早産(30週)で出産しました。
現在生後13週、修正2週で、NICU入院中です。
授乳は35㏄×8回、すべて冷凍母乳です。
授乳方法は基本的に哺乳瓶で、授乳時間内(1時間弱)に飲みきれなかったら経鼻チューブより注入です。
直母は1日1回の面会時にしています。

悩んでいることは、子どもがよく泣くこと、それに対する対処法です。。
母乳の消化時間はミルクより短いので、3時間おきの授乳ではそりゃお腹すくよ、と私は思うのですが、NICUのルーチンが3時間おきなので、頻回授乳はできません。
やはり私は1日でも早く退院してほしいので、泣きすぎてエネルギーを使って体重が増えないのは嫌ですし、看護師さんが「抱っこしても泣き止まない」「泣きすぎて困りますよ~」と冗談交じりに言ってくるのにもショックを受けています。
頻回授乳できない場合、母乳よりミルクのほうがもしかして子どものためになるのでしょうか?
(余談ですが、他のお子さんに「○○ちゃんはすぐ泣き止むから大好き」と話しかけてるのを聞いた時は泣きそうでした)

<SOLANINの回答>
NICUで頑張っていらっしゃる第2子ちゃんに面会&冷凍母乳作成の日々、お疲れ様です。
上の子さんのお世話や家事もあるでしょうに、相談者さんはお疲れが出ないかしら?休息は取れていらっしゃるのかしら?と、ひとり気を揉んでいます。

30週生まれで、現在生後13週ということは、赤ちゃんの体重はどのくらいなのでしょう?
そのあたりの情報が記載されていないので、想像するしかないのですが、1回量が35mlということは、まだ2000gに満たないくらい・・・でしょうか?

一般的に早産の赤ちゃんは、哺乳する際のスタミナが些か不足しています。
途中まではクイクイとリズミカルに瓶哺乳していても、スタミナが切れちゃったら、即座にクッタリなので、残りを鼻注で済ませ、ノルマの哺乳量を達成するのは、スタンダードな手段です。

ただ、消化が早い母乳であっても、NICUの業務を考えると、3時間置きの授乳時間にせざるを得ないのが現実だと思います。
相談者さんの第2子さんがよく泣くというのは、日数の経過とともに、少しずつ体力がついてきたということと、情緒の発達つまりはスキンシップを求めるようになったという証ではないかと推察します。

ですので、体力の消耗を防ぐ(≒泣く時間を減らす)ために、消化に時間の掛かるミルクに切り替えるのはおかしな話ですし、おっぱいが出ているのですから今のままでイイと思いますよ。。
哺乳意欲があり、吐乳も無いのであれば、普通に考えれば近いうちに1回量を増やすよう、NICUドクターが指示を出されるのでは?と推察します。
理由はさておき期待したほど体重増加に結びつかないものの、1回量が増やし難い状況であれば、カロリーの補給のために冷凍母乳にマクトンオイルなどを添加されたりすることはあるでしょうが、そういった判断はNICUドクターがされることですから、お母さんからお願いされることではないですしね。

一度真剣な表情で、担当看護師さんに、「泣き過ぎて体力消耗しないか、体重増加に影響して、退院が遅れるのではないかと心配なんです。母親としては何をしたら良いのでしょうか?」というお気持ちは伝えられた方がイイですよ。
勿論、抱っこをしても泣き止まない第2子ちゃんのお母さんに対して、業務的に多忙とはいえ、NICU看護師さんのあの言動はデリカシー無さ過ぎだと思います。(汗)
患者さんや家族さんからご指摘を受けないと、自分の失言に気づかないスタッフは何処の病産院にも居るのが現実でしょうから、当の本人に言い難いことは、病産院に設置してある投書箱に想いを投げかけては如何でしょうか?


2014年12月15日 (月)

乳口炎部を開通させるマッサージの痛み。

おしなべて、乳房のマッサージというものは、「痛いもの」という』印象があるようです。
(一部の流派、例えばO式やT式は痛くないと言われていますが・・)
特に乳口炎部の開通は誰がやっても痛みを伴うかと思います。
そうして、あまり腕の立たない方がされると、他の開口部からばかりおっぱいが分泌して、肝心の乳口炎部からは、滲みもしない・・・なんてこともありがちかもしれません。

前にも書きましたように私自身は無印マッサージですから、正直言って患者さんから「痛くないマッサージだ。」と言われても、どこがどうなのか、あまり自分では意識することがありませんでした。
先日若い助産師から、「痛くないマッサージのセミナー(カ○ソ○主催)に行ったら、SOLANIN(この場合もちろん本名)さんの手の動かし方と同じでした。」と言われました。
それ以降、意識して他の助産師がマッサージをするのを見るようにして、違いは何か考えました。(ただし、私の勤務先はルーチンでの乳房マッサージを産科入院中の褥婦さんにはしないので、母乳外来でトラブル対応中の他の時助産師の手元を見て気が付きました。
乳口炎部の開通時、患者さんが痛がらない&ほぼその部位からしか分泌させないようにするには、閉塞部に連なる側の乳輪の少し外に母指とその対角線上に示指を置いて、第一関節だけを動かすのですが、指圧の掛け具合は指の爪先が白くならないくらいだったということです。
試してみてください。

2014年12月14日 (日)

出産が大変だと、おっぱいの立ち上がりは遅れます。

分娩所要時間が長かったり、時間は短くても逆子とか、VBACだったり、分娩時の出血が多量だったり、帝王切開だったりというのは、「難産」の部類に入るのではないかと、私は思います。

それに加えて、赤ちゃんがクベースに収容されたり、小さすぎて直母が難しかったり、クタクタしていて元気がなかったり、舌小帯短縮症だったりすると、効果的な吸啜が出来ません。

例外はありますが、お母さんが「難産」ですと、赤ちゃんもカラダがしんどいのが、後を引くことが多いような印象があります。

こういう場合、体重減少が10%以上になりやすく、体重減少も生後4日目になってもまだ止まらないこともありがちです。
分泌量を測定しても、「直母はヒトケタ、搾母は助産師が介助しても薬杯の底溜り、合わせて10g前後」が精一杯というところでしょうか。

こういう母子を担当している助産師は正直言って怖いと思います。
すぐにミルクを足さなくちゃって気持ちになるでしょう。
でも、正常新生児で活気があり、熱発もなく、おしっこも濃縮尿ながら生後日齢と同じ回数が出ていて、口腔粘膜も乾いておらず、黄疸の数値が跳ね上がっていなければ、補足はミルクじゃなくて、5%糖水にとどめてもらえませんか?
病産院の方針もあるかとは存じますが、補足の中身や量などについて、カンファレンスをして頂けませんでしょうか?

因みに、生後4日目まで体重減少していた赤ちゃんでも、その後吸啜が上手くいけば、6日目退院時で直母10g台は可能となります。
直母10g台でも、頻回直母可能で、黄疸の数値も正常範囲ならば、それでいいのです。
但し、こういう母子を1ヶ月健診まで、放置しては絶対ダメ。
2週間健診には必ず受診してもらうのが絶対条件。
最初の受診は退院後2~3日目。
そこで体重減少していたら、翌日再診。
小幅でも増加していたら、その2~3日後に再診。
上手くいかないには理由があるから、担当者さんはそれを見つけ出してね。
そうすれば、完母でのフォローも決して不可能ではありません。

そして・・・確かに言えることは、この修羅場を乗り越えてきたお母さんと赤ちゃんのタッグはホントに無敵だということです。

2014年12月13日 (土)

新生児訪問の保健師・助産師にお願いしたいこと。

これは職場の小児科ドクターとも度々話すことなのですが、SOLANINの勤務先みたいに2週間健診のある病産院で産まれた赤ちゃんには、新生児家庭訪問の優先度は低いのではないか?ということです。

SOLANINの勤務先のような、いわゆるBFHは、母乳育児のなんたるかについて、妊娠中から産後もずっと継続的なフォローをしていると自負しています。
例をあげますと
 

1.完母で赤ちゃんの体重増加が思わしくなければ、理由は何でどう対処するか?
2.混合栄養ならば何とかリラクテーションできないか?
3.完母で赤ちゃんの体重増加がご立派ならば、一緒に喜び、デブの心配はしなくていいことを伝えます。
4.満腹中枢の形成期までは飲んだ後は吐乳しにくく、カラダがラクなような姿勢で寝かせてあげたら大丈夫だということをお話しします。

しかし・・・困ったことが時々発生します。
その殆どすべてが、新生児家庭訪問が絡んでいるという現実です。
 

どういうことなのかと申しますと、例えば3.だったら、お母さんをコテンパンに叱りつけるのです。
「あなたはあやすということをしないのか?」
「おっぱいが張って痛いから飲ませるのはあなたのエゴ。」
「泣いたら飲ませる時期ではない。」
「吐くということは飲ませ過ぎ。」
「時間短く、授乳間隔を空けて飲ませなさい。」
「赤ちゃんが急に重くなったら抱っこが大変よ。」
・・・などなど。
私からしたら「なんですとぉ~?」と叫びたくなるような母乳育児ネガティヴキャンペーンまがいのことを仰るのです。
おっぱいだけでグングン成長する赤ちゃんが嫌いなのか許せないのか目の敵にされてしまいがちなんです。
それでも大抵のお母さんは「病院で聞いたことの真逆だな。これはおかしいぞ。」ということで聞き流してくれます。
ですが、たまに「ええっ。」となってその方の言葉を真に受けて、しなくてもいい軌道修正をされる(=ブレる)お母さんがいらしゃいます。
するとどうなるのか?
退院から2週間健診及び新生児家庭訪問までは順調そのものだった赤ちゃんの体重増加度は、激減し、体重増加不良・要観察ということになってしまいます。
試合前のボクサーがカラダを絞って体重をセーブするようなことが、新生児に起こってしまうということです。
これって由々しき問題ですよね?
母乳育児に理解の深い小児科ドクターならば問題ないのですが、そうでないと、母乳分泌不足と思いこまれて一方的に(つまり乳房チェックナシで)ミルクの補足を厳命されちゃいます。

へんてこりんな保健指導をされるのは、ホントに困るんです。
百歩譲って、自分の保健指導が適正だったのか否か、数日後に再訪問され検証していただけるなら、良心的だと思います。
でも、そうではなく、言いっ放しなんです。
その方に責任があることは確かなのに、責任を全うされないのですね。
で、問題発生したらその尻拭いをSOLANINや小児科ドクターがしなくちゃならないんです。
どう考えてもおかしいとは思いませんか?
医療者向けの母乳育児の勉強会や交流会の後は比較的マシなんです。(=被害を受けるお母さん&赤ちゃんの発生は少ないです。)
でも2~3ヶ月してほとぼりが冷めたら、また元の黙阿弥なんですね。
毎週の乳児健診で、被害を受けられた方がここのところ、2~3人ずつ発生しています。
ショックのあまり号泣されるお母さんもいらっしゃいます。
SOLANINは困惑するとともに、スタッフ全員が母乳育児に関してあれだけ心血注いで支援してお話ししているのに「どうしてブレるのか?」と腹立だしくなる気持ちを抱いてしまいます。
ブレるのはお話の仕方が悪いから?
でも、それなら全員ブレる筈。
でも、ブレるのは2~3人。
ということは、お母さんのキャラのせいなのか?
だったら、もう少し、相手のキャラを踏まえた対応をしてもらえると助かるのですが。
 

新生児家庭訪問をされる保健師・助産師さんにお願いしたいのは、意識してお母さんを認めて褒めて労ってほしいということです。
出産された病産院で聞いたお話を逆洗脳するかの如く、全否定するのは止めて頂きたいのです。
それでもおやりになるなら、ご自身の指導内容に責任ある対応をして頂きたい。
修正したからには、何が何でも数日後には再訪問して、それが適正なものかどうかという確認を怠らないで頂きたい。
言うだけ大将っていうか、やり逃げみたいなことは、厳に慎んで頂きたい。
少しでも人としての良心があるのなら。

もちろん新生児家庭訪問をされる保健師・助産師さんの99・99%(≒殆どすべての方)はそんなことはしておられないことは承知しております。
医療機関と地域行政・保健部門との連携は全国どこでも重要課題ですし。
 

でも、あんまりな指導をされると、母乳育児反対の狼煙(のろし)を上げて宣戦布告されてるのかと疑心暗鬼になってしまうんですよね。
まるでオセロでもやっている気分です。

 

2014年12月11日 (木)

NICU/GCU卒業時に対応するスタッフさんにお願いしたいこと。

お忙しいことは重々承知しております。
しかし、敢えて申し上げます。
退院時までのお母さんへの指導ですが、おむつ交換・衣服のの着脱・沐浴・爪切り・搾乳やミルクの補足量や回数の指示・室温設定や外出時の注意点・次回健診やシナジスの予定・修正月齢についての説明など、お伝えしなくてはならないことが、てんこ盛り状態なのは分かります。

しかし、母乳育児を推進する立場の者からのお願いですが、どうか直母の仕方(ラッチオンやポジショニング・授乳間隔等)・寝た子の起こし方について、指導してやっていただけませんでしょうか?
私の知る限りですが、母乳関係のことは地方のNICUはかなり頑張って指導してくださっているのですが、意外にも残念なことに、都会の・・・というか都道府県庁所在地にあったり、大学病院に設置された大規模かつ先進的なNICU/GCUの卒業生のお母さんは母乳関係のことを全くと言ってよいくらい、何も指導を受けておられません。(汗)
赤ちゃんの入院期間が長引けば、おっぱいのメンテがなってないと、途中で枯れてしまうこともありますが、少なくとも分泌の維持が出来ているならば、教えてあげて欲しいのです。
もちろん、卒業した段階ではまだまだ直母が上手くいかないことも多々あります。
しかし、諦めなければ、直母が可能になることだってあるのです。
NICU/GCUスタッフが直々に継続的な指導が出来ないのは充分承知しておりますが、せめて何処に行けばいいのか、誰に頼ればいいのか、これから卒業していく赤ちゃんのお母さんに教えてあげてください。

2014年5月 4日 (日)

BFH病院に対する世間の誤解。

日本国内にはBFH認定病院は出産できる産科施設の1.6%程度です。
しかし、BFHで生まれる赤ちゃんは年間20000人を超えるようになりました。
少しずつ、BFHで生まれる赤ちゃんが増えてきたら、世間の誤解も解けるかもしれません。

一番ありがちなのは、母乳推進の宗教か何かのように、怪しい医療者が集う病産院だと思っている場合。
これは医療関係者に多い傾向にあります。

次に多いのはどこからか、補助金を貰えるから、母乳育児推進をしていると思っている場合。
これは行政関係者からの質問としてよく耳にします。
お役人の考えそうな発想ですな。
「母乳育児を推進すれば、病院は儲かるのですか?」と聞かれたことさえあります。
もう少し、上品な聞き方としては、「母乳率が高ければ、加算請求できるのですか?」というのもあります。

どれもこれも、答えはNOです。
じゃぁ、何のために母乳育児を推進するのか。
お母さんと赤ちゃんの絆が深まるように・・・ですね。
お母さんが自分のおっぱいで赤ちゃんを育てたいと願うことはとても自然なことです。
大変な時もあるけれど、やり甲斐もある。
授乳という行為自体に大きな意味があるのです。
お家に帰られてから、マタニティーブルーになりにくいですし。
そんなお母さんの気持ちをくみ取りたいのですね。
きっと、これからは「私はおっぱいで赤ちゃんを育てたいのです。」というお母さん方の声が大きなチカラになり、変わっていくと思います。

2014年2月23日 (日)

医学的適応を受け入れられるよう支援してください。

出産も育児も出来るだけ自然派志向でいきたいな、いけたらいいなというのは、SOLANINも同感ですが、全ての妊産褥婦さんがそれが出来るかどうかは別の問題です。
確率的にみても、10人中1~2人には、医学的適応に相当し、何らかの介入が必要になることは事実です。

もしもそれを熱望していて叶わなかった時、お母さんはとても打ちひしがれた気持ちになられるでしょう。
自分のことを駄目な人間だと思い込んでしまうお母さんもいらっしゃいます。
自責の念が強過ぎて、育児行動がなかなか身につかず、赤ちゃんの泣き声にパニックになるお母さんもいらっしゃいます。

けれども、昔も今も出産の際に最優先すべきことは、1にも2にも母子の安全です。
どうか妊産褥婦さんに医学的適応に相当し何らかの介入が必要になったことを、否定的感情で受け止めることがないよう、メンタル面で支えてあげてください。
正常から逸脱したから医学的適応となり、病院に搬送された・出産時に医療処置が必要になった・赤ちゃんが保育器に収容された・赤ちゃんに点滴や酸素が投与された・赤ちゃんにミルクを与えられた・・・それらの介入は、決して自然派志向の敗北ではなく、正しい判断の結果です。

医学的適応が必要になった際は、お母さんの残念な気持ちを受け止めつつ、一歩前に踏み出せるような声掛けをしてもらえたら、きっとお母さんは救われます。
出来ることなら事前知識として妊婦検診の際に、どんなに細心の注意を払って精一杯の妊娠ライフを送ろうとも、「医学的適応の該当者になることも充分有り得る。」「お母さんになるということは、いざその時にそれを受け止める度量が必要とされるのだ。」ということを、くどいくらい説明してあげてほしいです。
信頼関係が築けていたら、それは可能だと思います。

2013年10月13日 (日)

送り出す側の医療者にお願いしたいこと。

割合的には少数派でしょうが、当ブログの読者さんの中でも、開業助産院や、大きな病院の中に開設されている院内助産所や、こだわりの開業産科でご出産されるおつもりの方、いらっしゃるかと思います。
やはり、そういった産科施設でご出産を希望されるということは、自然分娩と母乳育児をしたいという意識を強くお持ちであるからだと思います。
それらの希望が実現すれば、大変素晴らしいことですし、一生の良い思い出になるかと思います。
勿論、SOLANINは、その選択にケチを付けようなどという考えは毛頭ございません。むしろ、それらの希望が叶えられれば良いなぁと、心の底からそう思います。

しかしながら、確率的に、全妊婦さんの10~20%は、いわゆる正常分娩が出来ない可能性があることは否めません。
そして、それは産み場所を問わずに起こり得ることなのですね。。
いいえ、もしかしたら逆かもしれません。
予めハイリスクが予想される妊婦さんは、妊娠中期くらい迄に、設備の整った総合病院やNICUの充実した大学病院やMFICUのある周産期センター等に管理入院されていますから。

万一の話ですが、何らかの事情で、思い描いていたような自然分娩が出来ず、母乳育児をする筈が、ミルク育児からのスタートになってしまったとしても、それは誰のせいでもないことです。
産科医療において、一番の優先事項は母子の生命の確保です。
いわゆる母体搬送や新生児搬送の当事者になったとしても、それで母子の生命が救われたなら、思いっきり喜んでいいんですよ。

しかしながら、実際には、困ったことに、搬送先でマタニティ―ブルーになったり、搬送先のドクターや助産師に心を閉ざしたり、攻撃的になられる方もいらっしゃるようで、受け入れ側のドクターや助産師が妊産婦さんへの対応に苦慮するということを、しばしば耳にします。

そこで、送り出す側のドクターや助産師にお願いしたいことがあります。
送り出す妊産婦さんにどうか肯定的な言葉をかけてあげてください。
恐らく、そういった施設で妊婦検診を受けて来られた方々ですから、妊産婦さんとドクターや助産師との間には濃密な人間関係が出来ていると思われます。
送り出される側のドクターや助産師は、送り出される妊産婦さんから全幅の信頼を寄せられていらっしゃるわけです。
ですので、せめて、「残念ながらここでは出産が出来なくなったけれど、あなたとあなたの赤ちゃんのためには、今はそれが一番良い選択なんですよ。」「向こうのドクターや助産師のやり方は、こことは違うこともあるだろうけれど、お母さんと赤ちゃんを大切に思う気持ちに変わりは無い筈ですよ。」くらいは、言ってあげてほしいです。

そうでないと、赤ちゃんの救命のために行った緊急帝王切開を何ヶ月経っても受け入れられなかったり(←「あそこの病院は何でもかんでも、直ぐにおなかを切るらしいよ。」というような噂を鵜呑みにしていることが原因だったりする。)、赤ちゃんが低血糖で点滴をしなくてはならなかったり、おっぱいの分泌がどうにもこうにも追いついてこないため、医学的適応でミルクの補足をした場合でも凹み続けたり(←正常新生児と早産児や低出生体重児は同列に論じられないことが多々あり、そういう基本的なことが何も分かっていらっしゃらないのに、ミルクを補足する指示を出したドクターや、実際に補足した助産師に暴言を吐かれたりする。)というようなエピソードをSOLANINなんかも色々なトコロで聞かされます。

医療介入は妊産婦さんと赤ちゃんのためになされたことなのに・・・です。
産科医療におけるスムーズな病診連携は、困難な状況に際しても、妊産婦さんの気持ちが前向きになられるように、寄り添い支えることから始まるのではないかと思います。

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