詳細★胎盤由来免疫の有効期限。
以前、免疫3部作(!)の記事を書いた時、「胎盤由来の免疫」についても触れましたが、(いわゆるIgG抗体によるもの)憶えておられますか?
お母さんが罹患したり、予防注射を打って抗体を持っておられたら、胎盤を通して赤ちゃんに免疫をあげることができる・・・ということが記事の要旨でした。
で、具体的にいくつかの病気の免疫の有効期限を知ることができたので、お知らせしますね。
《予防注射でいえば生ワクチン系の病気》
麻疹・・・生後3ヶ月まで。ただし、効果は弱いながらも生後4~6ヶ月までは持続。
風疹・・・生後6ヶ月まで。同様に生後9~10ヶ月までは持続。
おたふく風邪・・・生後10ヶ月まで。
水痘・・・生後1ヶ月くらいでも感染の危険性大!(←早いうちから、かなり危険です)
《予防注射でいえば不活化ワクチン系の病気》
百日咳・・・胎盤からは移行しません。
生後3ヶ月からジフテリア・破傷風との3種混合ワクチンを接種していき、免疫を獲得する必要あり。新生児でも感染する。
破傷風・・・上に同じ。
土の中にいる菌なので、月齢の小さい赤ちゃんにはあまり関与しそうにない菌ではあるが、泥んこ遊びを心おきなくさせてあげたい場合は予防注射による免疫獲得は重要です。