相手の気持ちを考えて言葉を選ばねば!
SOLANINの主なお仕事は母乳外来です。
勤務先では、大抵の健常新生児のお母さんは、完母で退院されます。
赤ちゃんの体重増加が不振でミルク補足を若干でもしなくてはならない状態で退院日を迎える方は平均して月に1人居られるかどうかです。
なので、どうしても止むを得ずのミルク補足なのですね。
SOLANINの勤務先では新生児の体重測定は午前9時〜11時の間に行います。
体重はカルテにもお母さんが記入される授乳表にも記載します。
赤ちゃんの体重が一向に増えないと、どのお母さんでも心配されます。
私がたまに休日勤務等で、体重がダダ下がりの新生児のお母さんにお話しする際は、「赤ちゃんは生まれる前にお母さんに持たせて貰った水筒とお弁当があるのですけど、今朝で完食しちゃったみたいです。ここからは自力で頑張っていく時期なので、念のためしっかり飲めているかどうかということと、おっぱいの出口が詰まっていないか診させてくださいね。状況によってはおっぱいを飲む時にお手伝いさせていただいたり、詰まりを取るマッサージをさせていただきますね。」という風に、わりかしやんわりとした物言いを心掛けています。
おっぱいの分泌はお母さんにはとてもナイーブな問題なので、一切話しません。
(補足量は20ml×4回/日と、決して大量ではありませんでしたが。)
Oさんとお話しして直ぐに気が付いたのですが、Oさんはおっぱいに対する自己評価が異様に低く、殆ど卑屈と言ってもいいくらいでした。
しかも、他人と比べてばかり。
なんかヘンだなぁ、どうしてこんなに卑屈なんだろう?と思いながら会話が続き・・・
あっ、コレだっ!とピンと来たのは、産後4日目に某助産師から「今朝はどの赤ちゃんもおっぱいがしっかり飲めて体重がグングン増えているのに、Oさんの赤ちゃんだけが、ガクンと減ってたんですよ。Oさんの赤ちゃんだけ要注意です。」と言われたと仰った瞬間でした。
同じ日や次の日にに出産された経産婦さん達のおっぱいの分泌がすこぶる良好なため、只でさえおっぱいの出方に不安があるのに、そういう物言いをされて目の前が真っ暗になったそうです。
うわぁ〜、デリカシー無さ過ぎ。
こんな物言いをする助産師が同僚に居たなんて、めっちゃショックです。
確かに体重がガクンと減ったのが事実でも、「Oさんの赤ちゃんだけ。」は余計です。
そもそもおっぱいは誰かと比較しても意味が無いものですからね。
ましてOさんは初産婦で、微弱陣痛のため分娩所要時間も34時間で、出血量も700g台と出血多量だし、おしもも痛い状態でした。
対する経産婦さん達は、上のお子さんの時も当院でご出産&完母で、分娩所要時間も4時間未満と安産で、出血量も100g台と少なかったし、裂傷も切開も無い状態でした。
百歩譲ってどうしても比較したいなら、条件的に不利なOさんにハンデあげないと不公平になってしまいます。
新生児の体重がダダ下がりするには何か理由がある筈。
その理由が何かを探り、見極め、どう対処するかを考えるのが助産師の役割。
不安を抱え一生懸命やっていても、中々上手くいかないお母さんに、ダメージを与えるようなことだけは言うまいと自戒しています。
さて、いつ・どのタイミングで、注意しておこうかしら?
どう言えば、デリカシー無さ過ぎ発言したことに気が付いてくれるかな?
追記:この記事のコメントに質問があったので回答します。
文中のミルクとあるのは、人工乳を指します。
搾母乳ではありません。(2015年6月1日0時00分00秒)







