☆言い聞かせ卒乳中の子どもの心と体

2014年2月22日 (土)

何となく覇気が無かったのです。

<ご相談内容>
仕事復帰を前にして、どうしても母乳育児を続ける自信が無くて、言い聞かせをして卒乳しました。
間違いなくおっぱい星人だったのに、我が子は泣き叫ぶこともありませんでした。
おっぱいを飲まなくなって早1ヶ月が経ちますが、夜中に1~2回目が覚めて泣くことがありますが、以前よりは夜も眠ってくれるようになり助かっています。
食事量も減ってはいません。
ちなみに、発疹・嘔吐・下痢・発熱等の症状は全くありません。
短時間ですが、一人遊びもできます。
卒乳以来、おっぱいを欲しがることはありません。

客観的に見て、言い聞かせ卒乳は上手く行ったと思います。
でも、おっぱいを飲まなくなってから、何となくですが覇気が無かったのです。
笑顔もあるにはあるのですが、ぎこちない感じがしました。
動き回ってはいるのですが、お父さんやおばあちゃんに抱かれると、以前よりもペタっとくっついているような感じでした。
どうにも気になって罹りつけのドクターに受診するも、「何処も悪くないよ。でも、何かストレスがあったのかな?」と言われました。
やはりストレスを感じていたからなのでしょうか?
幸い今ではおっぱい星人だった頃のように笑顔も弾けているし、活発に動き回っています。

<SOLANINの回答>
直接診させてもらっているわけではないので、何とも言い難いのですが、言い聞かせ卒乳の際、やはり何らかのストレスを感じていらっしゃったのだと思われます。
言い聞かせ卒乳を否定する気は無いですが、率直に言ってこの相談者さんの場合、可能であれば、時期的にもう少し待った方が良かったのかなという気がしました。
恐らく、お母さんが思う以上に、お子さんにはおっぱいに対して深い思い入れがあったのでしょう。
そして、お母さんの仰ることに対して、とても理解力のあるお子さんでもあるようです。
おっぱいとさよならする日が来ることを分かっていて、一旦は自分なりにそれを受け入れてはいたのです。
でも、名残惜しかったのでしょう。
上手く表現できませんが、相談者さんのお子さんは、何というか・・・おっぱいに失恋したのかなぁ?
失恋して、メンタル面で元気な人ってあまり居ませんよね?
病気じゃないけれど、何となく覇気が無かったというのはそういうことだったのではありませんか?
お父さんやおばあちゃんに抱かれた時に、いつもよりもペタっとくっついているように感じられたのも、おっぱいが無くなったことをスキンシップで埋め合わせしたかったのでしょう。
1ヶ月かかったものの、笑顔や動きがおっぱい星人だった頃の状態に復旧したのは幸いでしたね。
幼くても、お母さんを思いやるお子さんのようです。
今度はお母さんがお子さんの気持ちを支え、受け入れる番ですよ。

2014年2月21日 (金)

言い聞かせ卒乳を始めたら、ごはんを食べなくなった。(2歳)

<ご相談内容>
言い聞かせ卒乳を始めたトコロ、これまでにも増して、おっぱいを欲しがる回数が増えました。
しつこく長時間吸いついていることは少ないのですが、勝手に服をめくったり手を突っ込んできておっぱいに吸いついてきます。
生れた時から筋金入りのおっぱい星人で、最近ようやく食べるスイッチが入ってくれたのに、ここにきてなんだか思いっきり逆走し始めたように思えます。
言い聞かせをし始めた理由は、未だに月経再来しておらず、元々妊娠しにくい体質で、次の赤ちゃんも治療を始めなければ授かることが難しいためです。
言い聞かせの最中は神妙に聞いていることもあるし、渋面を作っていることもあり、表情はまちまちです。
子どもの体調は万全です。
外遊びが好きな元気な子どもです。
ですが、もっとがっつり食べるようになってから、言い聞かせをすべきだったのでしょうか?
私の言い聞かせのタイミングは、早まったということでしょうか?

<SOLANINの回答>
何歳何ヶ月であろうとも、がっつり食べていたお子さんであっても、言い聞かせ卒乳を開始したら、程度の差はあれ、子どもはおっぱいちょうだいの方向にシフト(相談者さん風に言えば逆走ですか?)します。
そりゃあそうです。
考えてもみてください。
生れてこの方、おっぱいが好きで好きで、おっぱいを飲まない日なんて無かったでしょうから。
おっぱいを飲むという行為そのものが、お子さんの生活習慣の一部になっているでしょうから。
お母さんの言い聞かせを繰り返し聞くことで、お子さんは、もう残り少ない時間しか、おっぱいを味わうことが出来なくなってしまうこが理解できたから、いわゆる駆け込み需要状態になったってことですよ。

喩えてみれば、景気浮揚対策で暫く前に実施されていたエコカー減税やエコポイントが終了する間際って、日本中が俄か好景気か?っていうくらい、盛り上がりましたよね?
消費者としても、凄く購買意欲をそそられましたよね?
あれと同じです。
だからせめて最後くらい、カタい話は抜きにして、お子さんの好きなように、気の済むようにおっぱいをあげてください。
お子さんがおっぱいに対し、思い残すことが無いくらい、後悔しないようにあげてください。
そうすれば、言い聞かせ卒乳の日以降は、きっと分かってくれますから。
相談者さんは心配でしょうが、ごはんはおっつけ食べるようになってくれます。
元気に動き回るタイプのお子さんなのでしょう?
だったら食べなきゃカラダが持たないですもの。

その他のカテゴリー

☆1ヶ月健診以降3ヶ月までの赤ちゃん ☆1歳以降の長期授乳 ☆3ヶ月~離乳食開始迄 ☆SOLANINの日常生活 ☆SOLANINの知恵袋・提案 ☆いわゆるブログ ☆おしっこ・うんち ☆おっぱいとお薬 ☆おっぱいとお食事 ☆おっぱいに関する私見 ☆おっぱいのコンディション ☆おっぱいの神秘 ☆おっぱいの飲み方 ☆おっぱいをあげていればこそのメリット ☆お出かけの時のおっぱいは? ☆お勧めしたい書籍 ☆お母さんとしてのマナー ☆お母さんの体のメンテナンス ☆かつての子育て経験から得た教訓 ☆ねんね関係 ☆タンデム授乳 ☆フォローアップミルクは不要! ☆ベビ待ち・挙児希望関係 ☆ポイントのずれ・デリカシーの無さにげんなり ☆ポジショニングとラッチオン ☆マタニティ&ベビー法律関係 ☆マタニティ&ベビー経済関係 ☆ミルク調乳に関する注意点 ☆モンスターとの対決? ☆リラクテーションは出来る? ☆㌧でもな保健指導&集団健診の実態 ☆乳児の栄養方法の歴史的変遷・風土の違いと問題点 ☆乳房トラブルと対処 ☆乳頭・乳輪トラブルと対処 ☆乳頭保護器・ゴム乳首 ☆乳頭混乱 ☆予防接種・抗体接種 ☆事情があっても倫理的に許せない ☆仕事復帰とおっぱいの両立 ☆体重増加不良に関係する病気 ☆体重増加度関係 ☆兄姉になる上の子の気持ち ☆出生~1ヶ月健診の頃 ☆出産から産褥期に見られる症状 ☆医学的・社会的理由による断乳 ☆医療機関の選び方による違い ☆医療職への素朴な疑問 ☆卒乳後の対処やケアは必要? ☆危険防止に関すること ☆双子の母へのサポート ☆同業他者へのお願い ☆哺乳ストライキ ☆天使ママの心身の調子とメンテナンス ☆妊娠中にしておきたい心と体の準備 ☆妊娠中に行う各種検査の意味 ☆妊娠中に起こり得る病気の治療・マイナートラブルの対処 ☆子どもを褒める ☆幼児の栄養とお食事 ☆幼児の発達段階と目安 ☆授乳回数と間隔 ☆授乳期のお食事 ☆搾乳の分泌維持と活用・冷凍母乳 ☆搾乳補足増減の判断基準 ☆断乳は反対! ☆断乳時のリスクと必要な対処やケア ☆旦那さんや祖父母へのお願い ☆様々な卒乳のかたち ☆歯科・口腔ケア関係 ☆母乳の免疫成分 ☆母乳の栄養成分 ☆母乳分泌のメカニズム ☆母乳分泌・不足感 ☆母乳育児のモチベーション ☆母乳育児の基礎知識 ☆母乳育児の歴史・風土・習慣 ☆母乳育児の知恵袋・こんな時はどうしたら? ☆母乳育児中には避けたいもの ☆母児のための整体 ☆母子感染 ☆混合栄養のお母さんへ ☆産婦人科以外の不調時の対処 ☆産後の心身の調子とメンテナンス ☆直接授乳が困難な赤ちゃん ☆知らないって怖い! ☆育児用品とその評価 ☆胎児が獲得する免疫 ☆胎内記憶・誕生記憶 ☆見くびっちゃいけませんよ! ☆言い聞かせ卒乳中の子どもの心と体 ☆赤ちゃんに行う検査関係 ☆赤ちゃんのスキンケア ☆赤ちゃんの個性 ☆赤ちゃんの哺乳力 ☆赤ちゃんの気持ち ☆赤ちゃんの生活リズムと環境 ☆赤ちゃんの病気予防早期発見と対処法 ☆赤ちゃんの発達段階の目安 ☆赤ちゃんの身体の特徴とケア ☆連絡事項 ☆陣痛から出産まで ☆離乳食開始から1歳までの赤ちゃん ☆離乳食(補完食)・水分摂取 ☆食物アレルギー関係

カテゴリー

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

アクセスカウンター

  • アクセスカウンター
    現在の閲覧者数: