☆モンスターとの対決?

2015年6月25日 (木)

もしかして、破滅願望?

自分なりの拘りのある新米お母さんに、ちょくちょく遭遇ます。
ぱっと見は真面目でおとなしそう。
お話したことに対しては、じっくりと耳を傾けてはくださいます。

ただ、傍からみているとどうにもその拘りが危なっかしくてしょうがないので、見兼ねて修正アドバイスをしてしまいます。
新米お母さんなりの拘りを貫いても、ご自身の体調に問題無く、乳房トラブルの発症も無く、赤ちゃんもお元気でスクスクと育っていらっしゃるならそれで良いとは思います。

けれど、十中八九上手くいってないのよねぇ、これが。(泣)
タチが宜しくないのは、上手くいってないにもかかわらず、理を尽くして改善策をお話しても、ご自身のやり方を改めようとしない方。(汗)
助産師の言うことだから舐めてかかってる?
いやいや、ドクターが仰ってもそうなのよね!
だから乳房トラブル繰り返すのよね。(痛いのはご自身なのに。)
だから赤ちゃんの体重が増えないのよね。(このままじゃ、ミルクをドンドン増やすしかなくなるのに。)

なんなんでしょうね、あの拘りは。
決して理解力に乏しい訳ではなく、ポテンシャルの無い方でもありませんし、モチベーションの低い方でもないのですが。
でも、どこまでも拘りを貫き、提供した改善策をことごとく撥ねつけるのは、単に助産師やドクターが新米お母さんのお望みとは違うことをお話しているから?
それとも、一種の破滅願望?
百歩譲ってご自身が破滅したいのは自己責任としても、赤ちゃんを巻き込まないで欲しいものです。
危機感を感じます。

2014年12月29日 (月)

アタマズキズキシテキマシタ。

早産児であっても、満期産児であっても、週数相当の大きさで生まれておられるならば、まだいいのですが、週数相当よりも小さい赤ちゃんは、体重増加が緩慢なことがあり、キャッチアップが難しいこともあるので、体重管理は慎重かつ確実にしていきたいものです。

先日出会った赤ちゃんは、その県を代表するMFICUで、33週で1700g台で出生されました。
58日目に退院された時は3100gまで増えていたのですが、118日目に小児科から母乳外来に紹介があった時は4560gとあまり増えていませんでした。
聞けば直母は全く出来ないままに退院し、後のフォローはこれまた全く無く、直母は自己流で3~4回/日にミルク140ml×3回/日という面妖な補足をしておられました。
 

何故1回の補足が140mlなのかと言うと、スープの冷めない距離に旦那さんの実家があって、毎日旦那さんと義父母の希望で夕食を食べに行っているそうです。
ミルクを飲ませるのが義父の趣味らしく、赤ちゃんにたらふく飲ませて眠りにつかせるととても嬉しいようで、いつも思い通りにミルクを飲ませてご満悦だそうです。
この話が事実なら、このお爺さんはかなり変な人だと私は思いました。
お母さんはお母さんでそんなわけで自分と赤ちゃんのペースで授乳・補足が出来ないと嘆いておられました。
お爺さんは育児には何の知識ない方なのに、不適切な介入をしておられます。
沢山飲ませたら、赤ちゃんの体重がバンバン増えると信じ込んでおられるようですが、希望とは裏腹に、赤ちゃんは12g/日くらいのペースでしか増加していませんでした。

明らかに発育不良です。
赤ちゃんはオトナのミニチュアとは違うのに。
納得できないのは意味不明なミルクの足し方です。
満期産で生まれていても、FGRの赤ちゃんは体重が増えにくい傾向があるのに、修正月齢での計算をしなくてはならない早産で生まれ、なおかつ週数相当よりも小さい体重で生まれた赤ちゃんに対し、粉ミルクの缶蓋通りに与えても、消化吸収能力が小さいので、結局身につかないんですよね。
分からないなら、勝手に変なことはしないでほしいのですが、きっとご自分が?でもお爺さんだとは思いもよらないのでしょうね。(汗)
 

直母1回量はその時で32gでしたから、ミルクの補足は止むを得ないのですが、もっと赤ちゃんのおなかの負担にならない量に1回量を減量して、こまめに与えないと、成長にはつながりません。

私はその日の段階で、1日に必要な哺乳量を660mlと計算していたので、直母8回の後にミルク毎回80ml補足として(ホントは60ml位にしたかったのですが、あまりに増えなさすぎなのと、一気に1回量を減らすのも心配だったので・・・)1週間後の小児科再診までそのペースで授乳してくださいとお願いし、「言った、言わなかった。」にならないように、母子手帳に書き込みまでしました。 

しかし、この1週間、義父母宅には行かず、自宅で自分なりの授乳ができる環境だったにも拘わらず、このお母さんは直母は7回には増やしてくれていましたが、赤ちゃんが良くネンネしていたり、機嫌が良かったのでという理由でミルクの補足は無謀にも80ml×1~2回/日に回数を減らしておられ、挙句赤ちゃんは4300gまで体重減少していたのです。

「このお母さんって、指導したことが入らない方なのか?」と私は不安になりました。
赤ちゃんが育たない(=病気でないのに短期間でゴソっと体重が減る)というのは、どう考えても尋常ではありません。
キツいようですが、このお母さんは此処だけ切り取って見たら[虐待]と言われても仕方ないことをしているのです。
先日のお話を聞かせてっ貰った際は、赤ちゃんの成長のブレーキ役になっているお爺さんは怪しからんと私は思いました。(もちろん、もうちょっとお母さんもしっかりして欲しいと思いましたが。)
そうして何とか無事育って欲しいと願いつつ迎えた、小児科の再診日。
実はこのお母さん、ちょっとどころか大概にしてほしいくらいの天然で、赤ちゃんの成長にはお爺さんと共にダブルブレーキ状態ということが発覚したのでした。(汗)
大事な赤ちゃんがこんな大変なことになっているのに、お母さんは全く切迫感が無く、小児科のドクターが「近日中に入院して授乳の仕方を助産師に診てもらいながらでないと、アナタの赤ちゃんはこのままでは年越すにはとても心配な状態ですよ。」というような諫言を受けたのに、「年末年始は忙しいから、入院するとしたら1月10日過ぎにしてもらえますか?」みたいなおとぼけ発言があり、診察に同席していた外来の看護師さんや私は思わず天を見上げてしまいました。(溜息)
 

済みません…私なんだか、真面目に考えるのがとてもしんどく、アホらしくなってしまいました。
(この母子の診察だけに1時間を要しました。)
お爺さんとお母さんに付ける薬が無いなら、赤ちゃんの発育を改善するためには、お父さんかお婆ちゃんに介入してもらわなければならないのか?と感じました。
何と言うか母乳育児以前の赤ちゃんの養育の段階で、大きな間違いが起こっているように思われました。

2014年7月23日 (水)

気の毒なお母さん。

里帰りで他院出産のお母さんが来院されました。
赤ちゃんは3ヶ月でした。
赤ちゃんは増え過ぎるくらいの勢いで体重が増えていました。
夜中も2~3時間毎ですが、おっぱいを飲んだらほどなく眠ってくれるそうです。
客観的に見ると、大きな問題はなさそうです。
もちろん、乳腺炎にもなっていません。
でも、お母さんは、泣きそうな表情です。

「何を困っておられるのだろうか。」とちょっと想像がつきませんでした。
「どうされたのですか。お話いただけますか。」と尋ねましたら・・・
 

「夫が赤ちゃんにミルクを足せと怒鳴りながら言うんです。私が違うと言っても無理やり作って飲ませます。すると赤ちゃんは飲みますから、「ほらやっぱり言った通りじゃないか。」と勝ち誇ったように言うんです。一事が万事この調子で、ふた言目には「お前は赤ちゃんの気持ちが分かっていないから、俺の言った通りにすりゃいいんだ。」と言われます。私はおっぱいで育てたいし、産院は母乳育児に熱心なトコロでしたから、おっぱいの出方も十分だと言われてきたし、心配ないのです。でも・・・」と一気に仰いました。

困った旦那さんです。
赤ちゃんはその日の最後の授乳の時にグズるので、その時ミルク100ml飲ませているとか・・・
赤ちゃんの泣き声に平気な人はあまりおられないでしょうが、それにしても・・・
もう少し探ると、どうも義母さんのアドバイスを鵜呑みにしておられるようでした。
あぁ、マザコン息子と母に翻弄されちゃってるのね。
 

旦那さんが平日御休みの日を狙って親子3人で再診してもらい、私からお話した方がよさそうですな。
いつぞやもこのような方がおられましたが、実力行使をしておられるので、さらに厄介です。
これってDVに近いパワハラかなぁ。 

精神的に限界に近い口ぶりでしたから、強行突破でもう1回ご実家に帰られ、お灸を据えてみてもいいのではないかなという気もいたしました。
現在再診待ちです。

2014年7月19日 (土)

じゃがいも湿布にクレームが付いた!

これまでも『じゃがいも湿布が効かない!』と造り方こそSOLANINの勤務先で習ったお母さんからの又聞きでしたが当て方がなってなくて、怒りの電話が掛かってきたことはありました。(近隣の方でしたので来院していただいたところ、じゃがいも湿布の素をビニール袋に入れて乳房に当てておられました。(大汗)正しい当て方を教えてさしあげて機嫌を直してお帰りいただいたことがありました。2日後に『よくなった!』とのお電話での報告をいただきました。(汗)たはは。)

今回は勤務中に最近じゃがいも湿布を勧めた方からお電話があり「何じゃろうか?」と訝りつつ電話に出ましたところ、『じゃがいもの灰汁のせいか、ブラジャーに染みが出来てしまった。どうしてくれる!』というものでした。 

・・・みなさん、どう思われます?
一応、『言った、言わない』にならないように予めパンフレットを渡してます。
生地が緩すぎたら服が汚れるし、固過ぎたら伸びないから注意してと記載しております。
正直言って内心かなりムッとしてしまいました。
その日は特に仕事がクソ忙しく、猫の手も借りたいくらいだったので、師長さんと内々に母乳外来中の電話相談でSOLANINを指名するのはNGで、電話相談があれば他の助産師が肩代わりしてくれることになっていた筈でした。(それでもどうしてもとの事だったので、電話を取り次がれたのですが・・・)

まぁ、確かにじゃがいも湿布をお勧めしたのは私ですが。
でも、ブラジャーに染みが付いたら、フツー主婦ならば自分で染み抜きしませんか?
お酢を使うとか、酸素系漂白剤を使うとか、自分なりにちょっと考えられないですかね?
だいたい私はお洗濯屋さんではないですし。
でも、そのお母さんにしてみたら、「お前が言った通りにしてやったのに、こんなことになったじゃないか!どうしてくれる?」ってなトコロなんでしょうねぇ。
 

なんか、どっと疲れました。
仙豆をいつもの2倍量内服しようかな?
早寝したいけど、家でも忙しいから全然早寝出来ないのよね。(涙)
そういう電話を掛けてくる神経が理解出来ないです。

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