☆直接授乳が困難な赤ちゃん

2016年5月31日 (火)

直母が出来ない口唇口蓋裂の赤ちゃんへの搾母。(2ヶ月)

<ご相談内容>
初めまして。突然の相談おゆるしください。
2ヶ月ほど前に口唇口蓋裂の男の子を出産しました。妊娠中から分かっておりましたので、いろいろ検索しているうちにこちらに辿りつきまして、拝見させていただいておりました。
息子は直接母乳を飲む事ができませんので、産まれてからずっと搾乳したものを哺乳瓶で与えています。
私のおっぱいは少し前までは1日に8回の搾乳で、一回あたり120ml〜150mlほど出ておりましたが、体調を崩してからは少し量が減ったように思います。左右の分泌される量にも差ができてしまい、左は右の半分ほどの量しか出なくなってしまいました。
息子の手術がおわるまでは実家におりますので、母がいろいろ手伝ってくれています。4歳の娘もおりまして、東京に引っ越す予定もありますし、引越してからも今まで通り搾乳と授乳をこなす自信もなく、いろいろ考えているうちに母乳育児のモチベーションが下がってしまい、搾乳して与えることが辛くなってしまいました。
少しでも搾乳・授乳の負担を減らす方法は何かないでしょうか?ホッツ床をはめているからか、直接咥えさせてみても乳頭がすぐに口から出てきてしまいます。例えば乳頭保護器なんかを付けて咥えさせてみたら、飲めたりするのでしょうか?今の生活が辛いながらも、せっかく母乳が出ていますので、出なくなってしまうまでは息子に飲んでもらえたらと思っています。
長くなってしまいましたが、こんな私に何か一言いただけたら嬉しいです。
<SOANINの回答>
最近は妊娠中からおなかの赤ちゃんの様子や疑いのある病気がエコーで分かることが多くなりました。(勿論、分からないこともありますが、口唇裂・口蓋裂は分かることが多いです。)
お母さんへの告知は、赤ちゃんを受け入れていただくためにも必須ですから、出産までに産婦人科ドクターからお話をされます。

さて、相談者さんは、上の子さんがいらっしゃる中、家族の助けを借りながら、この2ヶ月搾母を継続されてきたのですね。
直母が困難な中、日々搾母を継続されてきたことに敬意を表します。
また、これから東京に転居されるとのこと、引っ越しがどんなに大変であろうかは経験者(実はSOLANINは結婚以来、最初の12年間で8回の転居歴があります。)としてお察しします。

口唇裂の手術の時期は、病院の方針や病状にもよりますが、体重で言えば5~6㎏ですから、満期産で2500g以上で生まれられたのであれば、2~3ヶ月頃になると思われるので、もうそろそろかもしれませんね。
見た目が全てではないですが、手術により見た目が劇的に変わるので、お気持ちも少し前向きになるかもしれませんね。

対して口蓋裂の手術は、1歳~1歳半頃とされています。
こと哺乳に関しては、治療として裂を小さくするためにもHots床の装着は重要ですね。
Hots床は型取りをしてのオーダーメイドでありながら、結構カパカパします。
そのせいで乳首を押し出してしまうのかもしれませんね。(装着しない訳には行かないので悩ましい限りですが・・・)
主治医に確認して頂く必要がありますが、Hots床を入れ歯安定剤で、ある程度固定してからだとパカパカしないから乳首を押し出しにくいと聞いたことが有ります。
もしかしたら、そういう工夫で、いくばくか直母ができるかもしれませんね。

搾母の負担は、想像に難くないです。
まずは、助産院かサロンでアロマトリートメントなどのマッサージをしてくれるところに行かれ、ケアを受けられるのがいいですね。
ついでに自分で出来るストレッチを教えて貰えたら、ある程度のセルフケアもできるから助かると思います。
疲れや心労が溜まってきていることは間違いないので、心身をほぐすことが必要ですよ。

次に、どんな方法で搾母をされているかを記載されていないので想像するしかないですが、例えばメ○ラ社のス○ィ○グマ○シ®のような、両乳いっぺんに搾ることが出来る電動の機種を選択されると、時間的負担・手首の負担・肩凝り・寄り目などがかなり軽減されると思います。
この記事でメ○ラ社の太鼓持ちをする気はありませんが、情報提供としてお伝えしますと、マ○シ®という機種は、従来の片乳ずつの電動機種よりも18%も多い量が搾れるそうです。
価格はかなり高め(2016年1月からスイスフランと円の相場変動のため値上げ)ですが、ここはケチらず、必要経費として、購入されることをお勧めします。
若しくは、NICUなんかに設置してあるシ○フ○ニ○®をレンタルされるのもいいかもしれませんね。

母乳育児のモチベーションが下がることは、お子さんにご病気が無くても、誰でもあることです。
決してご自身を責めないでください。
蔭ながら応援していますよ。

その他のカテゴリー

☆1ヶ月健診以降3ヶ月までの赤ちゃん ☆1歳以降の長期授乳 ☆3ヶ月~離乳食開始迄 ☆SOLANINの日常生活 ☆SOLANINの知恵袋・提案 ☆いわゆるブログ ☆おしっこ・うんち ☆おっぱいとお薬 ☆おっぱいとお食事 ☆おっぱいに関する私見 ☆おっぱいのコンディション ☆おっぱいの神秘 ☆おっぱいの飲み方 ☆おっぱいをあげていればこそのメリット ☆お出かけの時のおっぱいは? ☆お勧めしたい書籍 ☆お母さんとしてのマナー ☆お母さんの体のメンテナンス ☆かつての子育て経験から得た教訓 ☆ねんね関係 ☆タンデム授乳 ☆フォローアップミルクは不要! ☆ベビ待ち・挙児希望関係 ☆ポイントのずれ・デリカシーの無さにげんなり ☆ポジショニングとラッチオン ☆マタニティ&ベビー法律関係 ☆マタニティ&ベビー経済関係 ☆ミルク調乳に関する注意点 ☆モンスターとの対決? ☆リラクテーションは出来る? ☆㌧でもな保健指導&集団健診の実態 ☆乳児の栄養方法の歴史的変遷・風土の違いと問題点 ☆乳房トラブルと対処 ☆乳頭・乳輪トラブルと対処 ☆乳頭保護器・ゴム乳首 ☆乳頭混乱 ☆予防接種・抗体接種 ☆事情があっても倫理的に許せない ☆仕事復帰とおっぱいの両立 ☆体重増加不良に関係する病気 ☆体重増加度関係 ☆兄姉になる上の子の気持ち ☆出生~1ヶ月健診の頃 ☆出産から産褥期に見られる症状 ☆医学的・社会的理由による断乳 ☆医療機関の選び方による違い ☆医療職への素朴な疑問 ☆卒乳後の対処やケアは必要? ☆危険防止に関すること ☆双子の母へのサポート ☆同業他者へのお願い ☆哺乳ストライキ ☆天使ママの心身の調子とメンテナンス ☆妊娠中にしておきたい心と体の準備 ☆妊娠中に行う各種検査の意味 ☆妊娠中に起こり得る病気の治療・マイナートラブルの対処 ☆子どもを褒める ☆幼児の栄養とお食事 ☆幼児の発達段階と目安 ☆授乳回数と間隔 ☆授乳期のお食事 ☆搾乳の分泌維持と活用・冷凍母乳 ☆搾乳補足増減の判断基準 ☆断乳は反対! ☆断乳時のリスクと必要な対処やケア ☆旦那さんや祖父母へのお願い ☆様々な卒乳のかたち ☆歯科・口腔ケア関係 ☆母乳の免疫成分 ☆母乳の栄養成分 ☆母乳分泌のメカニズム ☆母乳分泌・不足感 ☆母乳育児のモチベーション ☆母乳育児の基礎知識 ☆母乳育児の歴史・風土・習慣 ☆母乳育児の知恵袋・こんな時はどうしたら? ☆母乳育児中には避けたいもの ☆母児のための整体 ☆母子感染 ☆混合栄養のお母さんへ ☆産婦人科以外の不調時の対処 ☆産後の心身の調子とメンテナンス ☆直接授乳が困難な赤ちゃん ☆知らないって怖い! ☆育児用品とその評価 ☆胎児が獲得する免疫 ☆胎内記憶・誕生記憶 ☆見くびっちゃいけませんよ! ☆言い聞かせ卒乳中の子どもの心と体 ☆赤ちゃんに行う検査関係 ☆赤ちゃんのスキンケア ☆赤ちゃんの個性 ☆赤ちゃんの哺乳力 ☆赤ちゃんの気持ち ☆赤ちゃんの生活リズムと環境 ☆赤ちゃんの病気予防早期発見と対処法 ☆赤ちゃんの発達段階の目安 ☆赤ちゃんの身体の特徴とケア ☆連絡事項 ☆陣痛から出産まで ☆離乳食開始から1歳までの赤ちゃん ☆離乳食(補完食)・水分摂取 ☆食物アレルギー関係

カテゴリー

2022年2月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          

アクセスカウンター

  • アクセスカウンター
    現在の閲覧者数: